しゅん‐が〔‐グワ〕【春画】
- 男女の情交のようすを描いた絵。笑い絵。枕絵 (まくらえ) 。
今回は、春画をテーマに書いていこうと思います。
春画といえば今回、日本で初めての展覧会が東京で開かれてますね。
この影響もあり、春画が世間一般にも定着しつつあるように思います。
よく”春画”=”ポルノ、卑猥な表現”と思われがちなので春画とはどういった表現のもの
なのか。
なのか。
ってところを先ずは簡単に説明していこうと思います。
春画とは
春画とは、ざっくり言うと奇想天外、ふつうではあり得ない考え、発想。
奇想とユーモア。でしかないです。w
カテゴリーをにわけるならば…
・物語や伝説をユーモア化したもの
・妖怪、幽霊との性交
・擬人化した動物との性交
・物語や伝説をユーモア化したもの
・妖怪、幽霊との性交
・擬人化した動物との性交
・肥大化した性器による滑稽な物語
といった感じです。
春画絵師も厳選して有名どころを紹介していこうと思います。
といった感じです。
春画絵師も厳選して有名どころを紹介していこうと思います。
先ずは春画の有名作品で誰もが一度は見たことがあるであろう
葛飾北斎の”蛸と海女”
こちらの作品は玉取り姫という伝説をユーモア化した作品です。
ところでこの題材で描いた第一人者が葛飾北斎ではなく、川勝春章という春画界の
世界でもカリスマ的存在の絵師であることをご存知でしょうか?
そして、一番最初に貼っている葛飾北斎の蛸と海女の誕生。といった流れです。
ちなみに北斎が手がけた蛸と海女はピカソをも魅了させ、その作風を取り込んでいた
ようです。
ピカソ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiYwEMGdf00iVOchotjAFtFSUY5FEcV02A7dxVs_IlqqHj8YU_x0QrY9uaITgkw77BFydhpA9iE1JrO1r3o1MPkExkjF6Patgx8VcN_CJZC2EtVFj5Xb8QoivTQ_5Ett2JzxxfrpEIDHmHK/s640/124-10-3.gif)
蛸は春画の世界では人気な題材のようで有名絵師から、名の知られていない絵師まで
幅広く愛され?春画の世界で書かれています。
ちなみに、弁天様に絡んでいる蛸の春画なんかもあります。w
獣婚もので他によく見られるのは、馬、狐、犬、猫、ネズミ(?)などなど…
日本人に馴染み深い動物もいれば何で?と疑問に思う動物なども出てきます。
ちなみに北斎が手がけた蛸と海女はピカソをも魅了させ、その作風を取り込んでいた
ようです。
ピカソ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiYwEMGdf00iVOchotjAFtFSUY5FEcV02A7dxVs_IlqqHj8YU_x0QrY9uaITgkw77BFydhpA9iE1JrO1r3o1MPkExkjF6Patgx8VcN_CJZC2EtVFj5Xb8QoivTQ_5Ett2JzxxfrpEIDHmHK/s640/124-10-3.gif)
蛸は春画の世界では人気な題材のようで有名絵師から、名の知られていない絵師まで
幅広く愛され?春画の世界で書かれています。
ちなみに、弁天様に絡んでいる蛸の春画なんかもあります。w
獣婚もので他によく見られるのは、馬、狐、犬、猫、ネズミ(?)などなど…
日本人に馴染み深い動物もいれば何で?と疑問に思う動物なども出てきます。
百鬼夜行・百慕々語
筆者が今回、一番紹介したかった春画のカテゴリーはこれです。w
百慕々語(ひゃくぼぼがたり)とは、妖怪物で当時出回っていたとされる”百物語”の
今で言うところのパロディとなります。
ここでも活躍する絵師は川勝春章。
というのも、百慕々語を手掛けたのも川勝春章なのです。
この物語?に出てくる妖怪の全ての頭を男女の生殖器に変更されているというところが
注目点です。
タイトルの一部を掲載しておきます。
・へきぞろ(節季候”せきぞろ”)
・ぼぼんぐわぁ(ももんがぁ)
・ぶんぶく小まらにけがはえた(文福茶釜)
・ばんしうまらやしき(播州皿屋敷)
・ねこまら屋敷(猫また屋敷)
・ひとつまらこ(一つ目”まなこ”)
・ぼぼめ(うぶめ)
・ろくろつび(ろくろ首)
気になる方はこちらをご覧ください。
滑稽を越えて愛嬌があります。w
他には歌川国虎の作品”年雄床”(としおとこ)のろくろ首
”ろくろ首の退治の図”
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhLNJWTxPB02pA6nZSnrLUoXAb0fD5tw-1C4sVdUOi8cAe6wE1hGi02zPUQCzjHJVbV8pmU46T8KvgGVxOJp4RrpXchlWyzagHpzokTVOjyMTsU0USE2eBqtUTMoViJfcZ-WcT28Tm_clP-/s640/20150302_956534.jpg)
(この先はさすがに画像掲載は自粛します) 歌川国貞
百鬼夜行から
・開達磨
・三開まらこ
春のむら雨から
・ばん州さねやしき
・猫まらの怪
・ろうろつび
・楠のぼぼこん
・ひとつまらこ
などなど…。
とまぁ、誰もが知る有名絵師が妖怪をモチーフにして春画を書いてたりもします。
この辺の作品は愛嬌があり、ご興味ある方は見て欲しい作品群です。
ところで、歌川派。というより春画の世界でもずば抜けて突飛な作品を手掛けたのは、
歌川国芳です。
下記、作品なんかは国芳でも有名ですね。(下記作品は春画ではないです。)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiLCJKJ-BQJkYWAqMQ6AxW_H3_8gVix-DdXxwQUxwN398YB6cMg4VKx2ZXOwTLLWXh1xWiUfgCH2mU3rGNdY9Qx-kZSJIeUReC9YmHC-7oN-9SDb38dTtBmH_YuXG3ufSfCPtzBVoTvR5yY/s640/ogehinkuniyoshi-650x345.jpg)
国芳の手がけた春画はこんなレベルでは無く、新機軸を編み出してます。w
タイトルの前にざっくり説明しておくと、生殖器が口?からビームらしきものを
吐き出していたり、国芳の有名作品”相馬の古内裏”よろしくあの髑髏が亀頭で表現
されてたり…。
もはや何も言えません。面白さを越えて、この発想力の凄さに悶絶します…。
賛否両論ありそうな作品達…玄人向けじゃないかなw(でも筆者は一番好きです)
では、タイトル紹介
開談百気夜行(国芳作品の会談百鬼夜行のパロディ)
・四つ目小僧
・じんばり入道、ぼぼとぎす
・玉門坊主
・ぬめり川の開蛸
・かりつこつ
・えんまらだいぼぼ
・ひばしら
などなど…。
最近は春画の画集もたくさん出ているので、興味ある方はそちらでさがして
みてください。(春画展で展示されてるか分からないので)
まだまだ他にも奇想天外な春画が多数ありますが、(男根で障子破り、床破りとか)
春画作品の紹介はこの辺で締めくくろうと思います。
ちなみに今回、紹介していませんが綺麗な?春画作品(曽根崎心中などの
有名な落語を題材にしてたり)もあります。
冒頭でも書きましたが、12/23まで東京にて春画展が開催されているようなので
近郊の方は是非!!
春画展関係者各位様がもしこのブログを見てくれたなら、関西での開催も視野にいれて
もらえたら!!と切実に願います。
日本人のエロをも滑稽に変換してしまう力。凄まじいと思います。w
春画には有名な浮世絵や肉筆画作品が隠れてたり、時代背景が反映してたりします。
これをキッカケに日本画に興味を持ってもらえたらなー。と!
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