いかがおすごしでしょうか。
今年の夏は特に何もする事なく終わりそうです…。
夏とは全く関係のないテーマで今回も更新していきます。
普段から誰もが自然と使っているジッパー(ファスナー)。
ジッパーブランドで現存している会社は約16社。
真っ先に思いつくジッパーブランドと言えば、"YKK"ではないでしょうか。
日本が誇るジッパーメーカーで世界シェアは約20%だとか…。
(ラグジュアリーブランドも使うほどの信頼されたジップブランドだからね。)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEig_z9SvrfPSW22nlOHpqYQoSoCfRFEanB8-bPkBbc2GJVykc7bqRmqIpJpaqGfh4_2BvgFD_RrJoxvAnhDOu8pwULQS7p-bprqflYwmEaPZpoarmLqDG4ishX1-9YKBxXaIPajQNbu8GWb/s320/img1459506196.jpeg)
先ずは、ざっくりとジッパーの歴史から書いていきます。
ジッパーの歴史(超簡素Ver.)
ジッパーが誕生したのは、1891年のアメリカ。ホイットコム・ジャドソン(Whitcomb.L.Judson) という人物が、毎回靴ひもを結ぶのが面倒!!という理由から
開発したのがジッパー誕生のきっかけ。
その後、幾度か改良され、1905年にホイットコムさんが現在のジッパーの形を
完成させたそう。
そこからも改良に改良を重ね、1917年”ホックレスNo.4”が完成。
1926年Lee社が衣類で初めてジッパーを採用。
ボタン式の”101B”に加え”101Z”の誕生。(Bはボタンの略、Zはジッパーの略。)
1931年には、アメリカ軍が正式導入し、フライトジャケット”A-2”が誕生。
ちなみにLevi'sがジーンズにジッパーを取り入れたのは、1954年のこと。
”501ZXX"こちらは、Levi'sは西海岸がそれまでメインとして販売を行っていた
のですが、販売領域拡大の為に、Levi'sがジッパーモデルを導入。
この”501ZXX”を作るのにも相当な労力が掛かったそうです。
(ジーンズを洗った際に縮みが生じ、ジップ破損etc...)
デニムの細かいことを書き出すと長くなるので止めておきます笑
とまぁ…かなり簡素にまとめると、ジッパーの歴史はこんな感じです笑
古着を買ってた事がある人なら、一度は見たことがあるであろう"TARON"っていう
ジッパーブランド。
1910年頃から"HOOKLESS"社という名でジップ産業に参入。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2jcjuMPKd2m0QmSGlfmNz2Raxd3us_Pc0PoY6uk4NSSwwMlwQ-WUdwn_urGQ6ANnqWWKCJd_Pwhn4T5s4OeSbampO0_LhNMsDm4UsOr6YZ5PJ0mOTjRBXPsQcoOisaTjqUae5kLaWigLD/s400/blog073020102.jpg)
1937年TARON社に社名変更
TARONのジッパーをいくつかご紹介します。
扇タイプ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj0nEDxf8mGxexFi70h-OzN67rZQPo_8vmTrUTfs-rRgCpfu2PxLtdYctuujEbm05GSJdBh5Q7DdP48r4yVwJ3m-SnYP9VWVJNBRO3vn_aZ5qYSKt7fZzLOWVE6xP1y4Tk7OWmBmnk0Sv4o/s320/b52bbd4f.jpg)
社名変更直後から使われている通称”デコタロン”
スライダー部分にアールデコ調の刻印が入ることからこう呼ばれてます。
(初めて”デコタロン”って呼び名を聞いた若かりし頃は、似ても似つかない”おでこ”を
イメージしてしまいました…。)
バータイプ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOxwfQp3raYtUR5cWsK6l-DjP2iWDY5MKd1bQtAcDTKUkU9woRSUkdGnvuxXkU3zEd3bmCj_0eiIqfahEfSFkdlg_25gLX151s9XrZKdd2oqUce85kbFVFyiXlfPpZ-EppS77jbkCoGz3H/s320/f4b568e8.jpg)
30年代頃の古着だと、この型が一番見かけることが多いと思います。
(気のせいかちょっと薄い印象)
ベルタイプ
まんまですね。
開閉の際、持ち手の穴がちょっと痛いです。(個人的感想)
50年代〜 バータイプ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi2-aqQhJd5kxrhPQtEbI0XVWaR-Mj91BJG7w3ftkNUGXWUjuPCsafeTP0JTOSuHSJKDsN4EetKQ-GV30zRsaBOwNURzKjyTUTKvy1OgtaNIItllMhBAJOuKxBxcKkMpKmsXpm2HO3YZasH/s320/talonarmy3.jpg)
TARON社になってからリリースされていたバータイプより少し長くなっているのが特徴。
こちらは70年代頃まで採用。
60年代〜五角形タイプ
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfpE6B1m57RvZyRVIQ88UesIl8lqtAOaBzy9c57Bb-yOpCyLERxEI2PEH3RHX6H_AAv5ggzJyyBR_MRnTkpAfpiNySW9k9OHqUPkxYOax11UzpKWXLVipZZ63V0ULalggj57A6aGjbMMAv/s320/a0132147_0223442.jpg)
扇形の変化系。
シャツジャケットとかでよく見かける気がします。
五角形タイプ(大)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6cFucbjLfaoom_qWMd51LMfh7AiT5jcqAg_4yoLayetAWC_Njxu1lvIHM8skP221hzUnAU8JZsjJaqdB8KeIPU4DNQkn4WRIWChloIG_kKx5hbl9ODcK5RN8ApW4APNEmcoi_jhq2SfiG/s320/b0230648_2331372.jpg)
アールデコ調デザインが施され、存在感抜群。
レザーアイテムや、ウールアウターでよく見ます!
涙タロン
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhC9cosExqyN8LCCXh06fMsGeJk9VL1GzWQzEODtXz4p18IQ1RnpEN1Dm96mb2Ntji8bb2DwyNqyHPulqwO-R68EM9_U5S6nR2Ipn9EpV5VV0N0driMneQ4c7LQuqTjYURp_ERpl2BucDxa/s320/2016-04-19_22h59_09-1.png)
画像でもお分かりいただけるかと思いますが、レザーアイテムのポケット部分や
シャツジャケットのポケットによく見かけます。
ただ、壊れやすいらしく、紛失している場合も多々あり。
42タロン
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEidESVmWfzHo1gT1av6YD7-0BA0chyZS0RtVK3Sf3lQ4iGHo7GcBAwdhzwyF-Dlo0Msphlcn2kVwWpM_A1CK4iPPQbFVQmIo0bXcBods3ryDi9iFx6PR4H78La45B5b8IvUc830F5B8iUuS/s320/IMG_1001-700x525.jpg)
60年代に正式採用された42タロン。ジッパーの性能も格段に上がり、壊れにくい
ジッパー。
60年代以降のパンツや、小物にもよく見かけます。
ジッパーと一言に言っても奥深すぎるのでVintageジッパーの中でもかなりメジャーな
ブランドをピックし代表的なものをご紹介しました。
(追求しだすと、間違いなくブログの終わりが見えない。)
他にも紹介すべきディテールがたくさん有りますが、それはジッパーに興味を抱いたら
ご自身で探してみてください。
それでは今日はこの辺で…