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2015年11月13日金曜日

Saint Laurent by Hedi Slimane

前回に引き続き、エディ・スリマンをテーマに書き進めたいと思います。



先にお伝えしときますが、結構長いです。
(エディ・スリマンってことで、力み過ぎました…。)

フォトグラファーとして活躍

2007-08A/Wを最後にDior HOMME退任し、その後、エディはロサンゼルスに拠点を移し、写真家としての活躍を始めます。

キリッとした空気感が漂うモノクロ写真が特徴で、彼の写真は広告にも多く使われる程の人気となります。

当時を振り返ってみると、エディ・スリマンって名前を、広告写真のクレジットでよく見かけた気がします…。

"ファッションの世界に入る前から写真は撮り続けていた"と発言している彼の写真は…

被写体はミニマムに、コントラストは
しっかりと。
どこか寂しげで退廃的な写真。
というのが、私の印象です。
(つまり大好きって事。)

写真家として活躍していた当時、数冊の写真集を出版しており、2011年には
エディの10年間の活躍の集大成を収めた4冊セットの写真集も発売されます。


内容としては、オートクチュールコレクションのランウェイ、ストリートファッション、そして彼にインスピレーションを与え続ける音楽をテーマにした写真まで収録されているそう。
(あの時、買っとけば良かった…。)

恐らく、ピート・ドハーティを撮影した写真集もこの中に収録されているのでは?と思います。

ファッション業界に復帰


2012年のサンローランでファッションシーンに復帰を果たしてからも
彼は、スタイリングも自ら手掛け、
広告用の写真もエディ自身が撮り続けているそう。
(ちなみに、サンローラン立ち上がりの時の広告モデルを務めたのは、
イデーィ・キャンベルとベック)






服だけで無く、そういったビジネス的な面のクリエションまで手掛けるデザイナーって他にいないと思います。
(私が知らないだけで、もし他にもそういう人が居るならば…すみません。。)


話を戻しまして、2012年、3月7日にエディ・スリマン、イヴ・サンローラン改め、サンローランにてファッション業界への復帰を果たします。

このニュースを見た時、マジか!!!となり、興奮し過ぎたのは忘れもしません。
(友達との温度差が凄いパターン)

2013年1月にサンローランとして初のショーをパリで行い話題騒然!!

そして、同年2月には、エディがデザインを手がけたメンズ・オンリーストアが
阪急メンズ大阪にオープン
オープン前から、ラックや壁紙、ギフトパッケージやスタッフが使うステーショナリー
までもエディがデザイン。とこちらも話題騒然となりました。

全て黒で統一され、ロゴのみがデザインされたシンプルな仕様。
”モノクロの方が、余分なイメージが付かず、クリアな気分で仕事ができる”
というのが理由。


お店の作りは、黒大理石と白大理石で作られたモノトーンの空間。
フィッテイングルームは360度、鏡が配置されており、どの角度からも
スタイリングを確認できる作り。

オープンから少し経ち落ち着いた頃を見計らい、お店に行きましたが、入って
すぐの左の壁際には生前、イヴ・サンローランが使っていたアトリエの写真が
飾られており、長めのワンラック一つに8本程の商品掛けで、同じ商品を2つずつ掛け
他の商品との間隔を開ける。と高級感が更に増すレイアウトが目を引きました。

一言で言うと、別世界でした

このブログを見られて興味を持たれた方は、是非ともお近くのサンローランへ
見に行ってみてください。


イヴ・サンローラン改め、サンローランとなり、それまでの”イヴ・サンローラン”では
無い。Diorと似ている。と言う声も私の周りでも多かったですが、世界的にも
多かったようです。
イヴ・サンローランはどちらかと言えば、サイズ感もゆったりとしていて
ふくよかな体型の方に好まれていたので、対極的に”サンローラン”は、
極限までの細いシルエットになったので、賛否両論の声が出るのも
当たり前な気もしますが…。

でも、エディのアイデンティティーである”ロック”は健在。
それまで、イヴ・サンローランには無かったテイストが加わり、

”高級感のあるロックテイストが入り混じったモードスタイル”が誕生。




2016S/Sコレクション

今年も夏には披露されていたので、見られている方も多いと思いますが、おさらい程度に是非。

"SAINT LAURENT COLLECTIONXIX"とタイトルの付けられた来シーズンのコレクションは、70's後半~80'sスタイルとサーフロックがコレクションの軸となっています。
ルックを見ていると、グランジロックを思わせるようなモデルも混ぜなショーで
私的には、あっ、この感じ懐かしいな!と思うコレクションでした。

ネルシャツにスカジャンを羽織り、デニムを合わせる。



このルックは、やべー!懐かしい!!と、なり、久々にこうスタイルがしたくなりました














15-16A/Wと同じく、花柄やドットを使いフェミニンな要素をプラス。
サンローランらしく、花柄は、刺繍での表現しているところが上品!!

今回もジャンパーがスタイリングのポイントとなっていました。






















レディースは今回、ワンピースが多く、メンズと同様フェミニンなテイストが
多かったです。
フェミニンなワンピースにナロータイ、スモーキンジャケット。
ワンピース、ボウタイ、ライダースを合わせるところがサンローランらしさ
じゃないかなと思います。

こんなスタイリングしてる女性がいたら間違いなくカッコイイ!!











全体を通しての感想としては、今まであるようで無かったサンローラン。という感じ
かなと思います。
どこか懐かしく感じるものがあったのではないでしょうか?(私は、懐かしさが先に
きちゃいました笑)
エディだと、メンズのスタイリングメインで書けるのが不思議


ちなみに、ショーで使われた曲はこちらにアップされてます。
曲のチョイスももちろん、エディだそうです。。どれもカッコイイ笑

https://soundcloud.com/yvessaintlaurent

そんなこんなで、エディ・スリマンを二部構成に分けて特集を組ませていただきました。
まだまだ書きたいことはありますが、既に長くなっているのでこのへんで
締めくくります。


次回から毎週金曜日更新にてお送りします。

次週のテーマは、スケートボード(SK8)のファッションをテーマを予定しております
(都合上により、変更の可能性もございます)

次回も、よろしくお願いします。

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