今回のテーマはLOUIS VUITTON
一言にルイ・ヴィトンと一言に言っても、1998年よりマーク・ジェイコブスによるレディ・トゥ・ウェアラインの誕生。現在は、モード界を牽引する二人。
ニコラ・ゲスキエール(ウィメンズライン)キム・ジョーンズ(メンズライン)が担当し、モード界を賑わしています。
とまぁ、全てを紹介するとなると、なかなか大変なので今回はルイ・ヴィトン誕生のキッカケともなった。旅行用トランクにフューチャーしてなるべく簡素に書いていきます。笑
先ずは創始者について簡単に…
Louis Vuittonという男
創始者ルイ・ヴィトンが誕生したのは1821年のフランス。(日本だと江戸時代ですね)木工製造を生業とする家庭にて、養母に育てられてたルイ・ヴィトンは、養母との折り合いが悪くなり、1835年、14歳の時に家を飛び出します。
行く先も無く放浪し続けていたルイ・ヴィトンは家を飛び出した2年後(1837年)に
パリにたどり着きます。
そして、辿り着いた地。パリにて家業であった木工製造の知識を活かし、レイティエ・アンバルール(荷造り用木箱製造兼荷造り職人)の見習いとして働き始めます。
1854年、彼が33歳の時に結婚と共に独立。世界初の旅行鞄専門店を開業。
馬車に適した丸いものが主流だった時代に、上積みできる平らなトランクを考案。
これが、Bisten、Alzerの誕生のキッカケとなります。
ざっくりと、ビステン、アルゼールの違いを説明すると…
ビステンは、アルゼールに比べ、少し厚さが薄めの作り
アルゼールの最大の特徴は、取り出し式の中トレーが付いていることです。
(写真はアルゼール)
話を戻しまして、当時トランクケースに用いられる事がおおかった豚革ではなく、
軽量で生地に防水加工を施したキャンバス地グリ・トリアノン・キャンバス、
レイエ・キャンバスを考案。
船旅が主流であった当時、計算されつくした頑丈な作り、防水加工施した
キャンバス地の為、海水がかかっても中の荷物が濡れない。といった点が評価され、大反響を呼びました。
その評判が功を来し、ヨーロッパ中の王族からのオーダーが殺到。この一件でルイ・ヴィトンの名声は一気に高まります。
グリ・トリアノン・キャンバス
レイエ・キャンバス
息子であり、2代目であるGEORGES VUITTON(ジョルジュ・ヴィトン)
により1888年ダミエ・キャンバスを発表。商標登録商品として世に放たれます。
(グリ・トリアノン・キャンバス、レイエ・キャンバスに 模倣商品が出回るようになったため生み出されと言われています。)
ちなみにダミエは、日本の市松模様をヒントに考案したそう。
市松模様とは…江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川一抹が”心中万年草”という舞台で白と紺の正方形を交互に配した袴にて登場。その後、人気を博し着物の柄として流行しました。
歌舞伎が主流であったこの時代、様々な着物の柄が歌舞伎からきているそうですよ。
(いつの時代も有名人が着ると流行るもんだなって関心します)
いつみても市松模様とは粋な柄。。
話を戻しまして…1896年に模造品の横行が原因でダミエは姿を消します。
(1996年にモノグラム100周年を記念し、マーク・ジェイコブスにより限定復刻。その後、万を持して復活します。)
このダミエが姿を消して時を同じく、かの有名なモノグラムが誕生します。
モノグラム誕生の理由はすでにお分かりかと思いますが、模造品との戦いの末に生まれた模様。こちらも日本の家紋をヒントに作られたと言われています。
もちろんこの時代に今のようなプリント技術などはなく、職人が一つ一つ手書きで仕上げていたそう。
2代目であるジョルジュ・ヴィトンは1890年にはボワティエと呼ばれる真鍮で出来た箱に5枚の羽を組み込んだ、決してこじ開けるこの出来ない錠前を発明し特許も取得。
初代の考案した完璧なフォルムのトランクケース。
2代目によるブランドの顔となる模様、そ顧客の荷物を絶対的に護る錠前の考案。
今もなお進化し続けるトランクケース。
ちなみにヴィトンのトランクケースには荷物の詰め方もあるそうで、それを実践すれば小さめのサイズのトランクケースでも1週間分の荷物をパッキングできるんだとか。
トランクケースのブランドとして誕生し、今日では日常に寄り添う鞄やウェアまでも発信しているルイ・ヴィトン
創始者もここまで大きくなるとは思っていなかったのでは?
時代に寄り添うものを生み出し、持つ人のことを考え作られているものとは永久不滅ではないでしょうか
価値のあるものは値段が高い。けど、それ価格以上の価値がそのものには詰まっている。
このことを忘れずに色々なものと向き合っていきたいものです。
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