女性のファッションシーンでは、以前よりボーイッシュスタイルというジャンルも
あるわけで…果たしてこれはトレンドなのか?と思い、いろいろと調べてみました。
ジェンダーレス・ファッションとは
Gende(ジェンダー)=男女差別をなくしていこうという世の中の動き
2010年頃から、話題になっている”ジェンダーレス・ファッション”
恥ずかしながら、この”ジェンダーレス”と言う言葉を筆者が知ったのは、
最近です…。
ただ、考えてみれば無意識で10代の頃から、レディースの服を
コディネートに加えたりしてました笑
話を戻し、ジェンダーレス・ファッションとは、”自分が着たいものを着る”スタイル。
”着る人の性別を感じさせない、中性的なスタイル”ということです。
世代交代による価値観の変化
ミレニアル世代(2000年代に成人、あるいは社会人になる世代、1980年〜2000年
初頭に生まれた人のこと)
この世代を中心に、性的指向の見方が全体的に問い直されている傾向があるようで
現在の12〜19歳の人たちの間では、男女の境目がどんどん曖昧になってきている
ようです。
昨今のレインボーマーチ運動などへの理解もあってか、各国での同性婚の認可など
世界的に同性カップルへの理解が進行しています。
日本でも、渋谷区が日本で初めて”パートナーシップ証明”を発行する。という新制度が
スタートしたのは有名な話ですね。
世界で活躍するジェンダー・レスなモデル
2008年からコレクションのランウェイを軸に雑誌や日本のCMでも活躍、2012年
結婚を期に引退をしたAgyness Deyn
日本の化粧品メーカーのCMに出演してから特に注目を浴びていた気もします。
最近では、Alina Levichina
雑誌"Ginza”等でも活躍しているモデル。
Erika Linder
若き日のレオナルド・ディカプリオに似ているという事がキッカケで注目される
ようなった女性モデル。
Sara Cummings
今、最も注目されているSara Cummings。170センチという身長を活かし、
日本でも雑誌や広告等でも活躍
Andrej pejic
Andrej pejicは、姿は男性として生まれ
その後、男性モデルとして活躍しながらも、レディースコレクションの
ランウェイでも活躍、昨年の2014年性転換手術をし、”トランスジェンダー”、
女性として新たな一歩をスタートしました。
トランスジェンダーへの理解が浸透しつつある昨今、
”男らしさ”や”女らしさ”よりも”自分らしさ”を尊重する時代へと変わりつつ
あるように思います。
世界基準でご紹介してきましたが、ここ日本でも、テレビやSNSでもトランスジェンダーな方々が活躍しているのが最近ではよく目に付きます。
性転換手術をしたことをカミングアウトしやすくなった時代の変化。
こういった新たなる一歩が大切だと思います。
ひと昔前までの、トランスジェンダーの理解され難い時代の終幕に
向かっているのではないでしょうか。
消費者動向にみるジェンダーレスの動き
2015-16A/Wのランウェイを見ても、ジェンダーレスなスタイリングが多かった影響も
あり、消費者の動向に変化が現れつつあります。
女性の反応は特に早く、メンズ服の一番小さいサイズを選び、購入するケースが
増えているようです。
今シーズンの大注目である、アレッサンドロ・ミケーレによるGUCCIのコレクション内の
メンズ服であるボウタイ・ブラウスは男性より、女性に売れているそう。
こういった時代の変化にも柔軟に対応し、それを自分に取り込む早さを持ち合わせている
女性の動向の早さにはいつも感心します。
男性は、良くも悪くも拘りが強いので”新しい何か”が現れても中々、定着するまでに
時間がかかりますからね笑
消費者だけでなくデザイナーに注目してみても、男性用の服と女性用の服を合わせて
提示することで、時間とお金を節約でき、アイデンティティーをよりに明確にすることができる。という大きなメリットもあります。
メンズ、レディースをミックスしてショーを発表をするという動きになれば
観客者側も時間に追われずゆっくりとそのブランドの世界観を堪能できますよね。
男性とジェンダーレスに注目を戻しまして…
これまでも、ジェンダーレスファッションのトレンドに影響されなかったのが
事実ですが、少しずつ新たな段階に来ていると考えている人も中には増えつつ
あるんじゃないかな?と思います。
実際、コムデギャルソンでは、以前からメンズコレクションでスカートを
発表していたり、デザイナーのマークジェイコブスもスカートを履いていた時も
ありました。
冒頭にも書きましたが、筆者は何も考えず、直感で良いな。と思ってレディースの服を
着たり、履いたりしてた時もあります(今もだけど。)
ただ、男性の大半は、昨今のバーバーズブームやアイビー、プレッピーの再燃による
クラシックなスタイルに注目しているのが事実だと思います。
それを貶しているわけではないですが、その中でも、もっと個性を出しても
良いんじゃないかな?と思うのが本音です。(これは、女性にもいえることだけど)
一つの物や事が流行れば、誰しもが我先に!と飛びつく国民性が日本の良さでも
ありますしね。
ただ、今回特集した、トランスジェンダーに関していえば、トレンドという
一過性のものでは無く、時代の変化。すなわち、新たなるカルチャーだと思います。
個人的には、ヒッピーカルチャーと似てる部分もあるのかな?なんて考えたりもします。
トランスジェンダーというキーワードで政治的論争もあったりするわけで
そんな中で”Peaceにいこうよ”っていう動きがジェンダーレスファッションではないかな。
と。
時代の流れに流されず、自分の芯を持ってPeaceにいきましょ。
今回はイレギュラーに更新しましたが、次回は20日(金)の更新予定です。
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